<マルチアングル測色例1.シルバー>
(6) どの指標を重視すればより近づけられるか(6角度利用)
今回の例では、測色で得られた得られた分光反射率データーを使って、写真に相当する観察条件を探ってみましたが、-15deg、15deg、25degで観測できる反射率の違いが影響して、暗い環境下で色差(明度差)を感じやすいようです。
MacBookに対し、SuperDriveが以下の明度幅に入れば、
エッジが有る状態で気にならない、本来のΔE<2相当に収まるはずです。
-15deg(L*)= 166±4 (現品は+6 SuperDriveのほうが白く感じる要素)
<<5/14まで現品が+9と表記しておりました。訂正いたします>>
15deg(L*)= 149±4 (現品は-6 SuperDriveのほうが黒く感じる要素)
25deg(L*)= 127±3 (現品-6 SuperDriveのほうが白く感じる要素)
45deg(L*)= 69±2 (現品OK)
75deg(L*)= 39±1 (現品OK)
110deg(L*)= 35±1 (現品OK)
今回の例で、ひとつの受光角の測色結果だけを、測色機器の誤差範囲並みに小さく縮めればよいのではなく、6つ受光角での結果を全て違和感のない範囲に収めることがわかっていただければと思います。
色差管理値の設定にご参考になれば幸いです。
なおMA98とBYK-macは、さらに多くの独自機能を有しており、6角度だけではとらえられない質感の違いを数値化することができます。
(7) X-RiteMA98 19角度の活用 へ
(8) BYK-mac 内蔵カメラによる光輝感・粒子感数値化 へ