文化会館のイス

ピアノリサイタルに行ってきました

ちょっと仰天したのが、客席シートの色がバラバラなこと・・・
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何か真っ赤なイスと薄赤のイスの違いに、意味を持たせたのだろうかと、一瞬考えてしまいました。 (子供のころ、シルバーシートが出来たときに、これはお年寄り向けに特別に座り心地を良くした椅子ではないか?と勘違いしてたことを思い出しました)

よく見ると、真っ赤な椅子は擦り切れている部分もあり、薄赤のほうは張り替えられたものなのだ、ということがわかりました。

予算がなくて、全部を張り替えられなかったことが想像できますが、古いホールなりに改装し一部は綺麗になっているし、音響も悪くは無かったのですが、非常口の扉の札も旧態依然でちょっと苦笑してしまいました。
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都心の新しく建てられた綺麗なホールとの格差、頭隠して尻隠さずという意識、情けない気分になりました。

肝心のリサイタルのほうですが、凄まじい技術を持つ身体能力の高いピアニストで、持っている音色も素晴らしい。特にリストの「メフィスト・ワルツ」は「これでもか!」というくらいすごかったです。
しかし、肉食系男子の匂いが強すぎて、先日のハイドシェックさんのようなカタルシスを感じることはなく、聞き終わって疲労が残りました。
客席はそのテクニックに拍手喝采、ブラボー連発だったんですけど・・・
若い頃のリストはこんな風にエネルギッシュな演奏で喝采を浴びていたのでしょうかね