人が感じる見た目の違い・違和感を
機器で数値化して判断したい・・・工業製品の品質を管理するために
必要なアイテムを考えています

 

 

 

 

 

 

<マルチアングル測色例1.シルバー>

(4) グラフによる数値比較、分光反射率と測色値

45度での波長別の反射率を比較してみました。特定波長に偏った傾向はみられません。
照射された光をほぼそのまま30~45%反射し、比較すると右が2~3%高いです。

 

マルチアングル測定の結果を表示します。

代表として460nm、520nm、580nm、640nmの反射率をプロットしてみます。
45度での観察結果と逆に、左の反射率が25度と15度では高くなります。-15degではもう一度逆転します。



 

なお測色結果で表示した L*を、同様にプロットしても、同様な逆転現象が確認できますが、L>100は色座標の定義外でビジュアルで表示できない数字です。

 

特に、下のグラフのように差だけをプロットしても、ハイライト部とシェード部のLの大きさを同じスケールで判断できないので誤解をまねく恐れがあると思います。

L>100は「最も明るい光以上に明るくて白い・まぶしい」としかいえない人間の目視感覚を表す数字なのだということを、ここでは強調しておきます。

 

(5) 暗い環境を想定したビジュアル化 に続く