<マルチアングル測色例1.シルバー>
(8) BYK-mac 内蔵カメラによる光輝感・粒子感数値化
こちらは、塗装肌(オレンジピール)の計測でも大変お世話になった測定機メーカーさんの製品です。
塗装肌の測定でもレーザー光の走査とカメラによる画像解析を活用していましたが、メタリックやパールの、キラキラ感や粒子感を数値にしてるところが特徴です。
もちろん6角度の分光測色もしてくれます。
LED光源を使っているので起動が早く安定しているため校正がほとんど不要なところもセールスポイントの一つです。
MacBookAirとSuperDriveの測定結果を比較してみます。
まずは光輝感・粒子感から
15度、45度、75度の3つの角度から光が入れて撮影をして指標に換算されます。
S_G は総合的な光輝感を、S_i は輝きの強さを、S_a は輝く部分の面積を表します。
G diffuseは粒子感の大きさを表します。
MacBookAir | SuperDrive | 差 | |||||||||
S_G | S_i | S_a | S_G | S_i | S_a | ΔS_G | ΔS_i | ΔS_a | |||
in15deg | 2.0 | 5.4 | 11.8 | 2.4 | 5.3 | 15.4 | 0.4 | -0.1 | 3.6 | ||
in45deg | 3.6 | 6.1 | 26.2 | 4.1 | 7.0 | 27.5 | 0.4 | 0.9 | 1.2 | ||
in75deg | 4.2 | 7.2 | 28.1 | 4.5 | 7.6 | 29.9 | 0.3 | 0.4 | 1.8 | ||
G diffuse | 6.1 | 6.3 | 0.2 |
写真と比べてみます。
・45degでΔS_iが0.9と高くなっています。ドライブのほうがギラギラ感が強いことをとらえています。
・面積は15degで3.6、75degで1.8と、45degよりも差が大きくなっています。
・総合評価のS_Gはさほど大きな数値は出されていません。
・G diffuseの差も大きくありません。
それぞれ差を検知していると思います。
MA98、BYK-mac、それぞれ補完関係もあると思います。
特徴をこれからも比較し、機器を導入するメリットを提示していきたいと思います。
------------
(2012.8.30追加)
BYK-macでは、内蔵カメラの撮影画像をそのままパソコンに取り込むこともできます。3方向からのライト照射と差で合わせて4種類の画像を見ることができます。
比較用に上記写真とほぼ同じ部位の画像を取得しました。
同時に数値も取得していますが、上記値と若干の違いが存在しますことをご了承ください。
Picture-15(アニメーションGIF)
Picture-45(アニメーションGIF)
Picture-75(アニメーションGIF)
Picture-diff(アニメーションGIF)