人が感じる見た目の違い・違和感を
機器で数値化して判断したい・・・工業製品の品質を管理するために
必要なアイテムを考えています

 

 

 

 

 

 

<マルチアングル測色例1.シルバー>

(1) 現象の写真による検証

所持品のMacBookAirと、オプション(SuperDriveドライブ)の色差を比べてみました。
下の写真は、最初に「色差日記」で掲載したものです。
四角いドライブがやや白くなっていることを示したかったのですが、MacBookの境界は丸みが付いていて影になっていることもあり、色差と言えるのか解りにくかったと思います。

 

2つの間の色の違いを写真でとらえるために撮り直してみました。

写真撮影用の白蛍光灯(D65相当)でシャッター速度1/125、絞り2.8です。
スポット光を中央やや下に当てました。
光の当たりが強い部分は白く飛んでしまって同じに見えますが、
上の光の当たりが弱い部分では、左(MacBook)に対し右(ドライブ)が白くなっています。

 

同じ条件で、撮影距離を離してみました。
左(MacBook)に写っている縁の影を見ないようにして左右を比較すると
右のドライブが全体に白く見えます。

 

上と同じ写真で、縮小せずにピクセル等倍で表示したものです。
左と右で白い粒の模様に違いがあるように見えます。

 

いくつか条件を変えて撮影した中で、最も差が大きく見えた写真です。
照明を白熱電灯に替え、暗いのでシャッター速度を1/30に落として撮影したものです。

 

今回の比較では、
 ・丸みの差やと影で付く明暗差とは異なる差がある
 ・別系統の色と感じるほどの大きな色差ではない
 ・暗めの照明下で白さの違いを感じることがある
 というサンプルであることを、写真を見てわかっていただければと思います。

 

(2) 色差測定とビジュアルによる再現 に続く